
防風通聖散の期待できる効果と正しい飲み方・効果が出るまでの期間を紹介し、副作用・併用禁忌の薬と合わない人についても解説します。
また、防風通聖散は飲み続けると危険なのか、服用期間や実際に防風通聖散を飲んでいる人の口コミを知恵袋で調べました。
市販薬・医療用防風通聖散との違いやドラッグストア・通販で購入できるツムラ・クラシエなどの値段、病院で処方してもらう方法などもまとめたので参考にしてください。
防風通聖散の配合成分と効果効能を解説
まず、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)に含まれている配合成分と作用機序、効果効能を確認してみましょう。
防風通聖散に含まれる成分と作用機序
防風通聖散は、18種類の生薬を配合した漢方薬で、以下の成分で構成されています。
- カッセキ(滑石)
- オウゴン(黄芩)
- カンゾウ(甘草)
- キキョウ(桔梗)
- セッコウ(石膏)
- ビャクジュツ(白朮)
- ダイオウ(大黄)
- ケイガイ(荊芥)
- サンシン(山梔子)
- シャクヤク(芍薬)
- センキュウ(川芎)
- トウキ(当帰)
- ハッカ(薄荷)
- ボウフウ(防風)
- マオウ(麻黄)
- レンギョウ(連翹)
- ボウショウ(芒硝)
- ショウキョウ(生姜)
防風通聖散には、カッセキ(滑石)やオウゴン(黄芩)、カンゾウ(甘草)、ダイオウ(大黄)など、さまざまな生薬がバランスよく配合されており、成分が複合的に作用することで体内環境を整えます。
防風通聖散に含まれる生薬の作用として、エネルギー消費量を高める「褐色脂肪組織」の働きが活性化されることが報告されており、摂取したエネルギーが体脂肪として蓄積されにくい状態につながると考えられています。
また、腸のぜん動運動を促したり、腸管内の水分バランスを調整する作用によって、便をやわらかくし、排便を促すことで便通を整えます。
体内に溜まった余分な水分の排出を促す作用もあるため、むくみによる体重の増加を抑える効果も期待されます。
このような特徴から、防風通聖散は、エネルギー消費・排泄・水分代謝を整えることで、体重が増えにくい体づくりをサポートする漢方薬として用いられています。

公益社団法人福岡県薬剤師会「防風通聖散の肥満症に対する作用機序は?(一般)」
防風通聖散のダイエット・便秘・更年期などへの効果
防風通聖散は、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちな体質の方に用いられる漢方薬です。体内の巡りを整えながら、肥満やそれに伴う不調の改善をサポートする効果が期待できます。
肥満症・ダイエットのサポート
体内にたまりやすい余分な脂肪や老廃物の排出を促し、代謝を整えることで体重が増えやすい体質の改善を助けます。特に、お腹まわりの脂肪が気になる方に用いられることが多いです。
便秘の改善
腸の働きを整え、自然な排便を促すことで、便秘によるお腹の張りや不快感を和らげます。便通が改善されることで、体内に不要なものがたまりにくくなり、すっきりとした状態を保ちやすくなります。
高血圧に伴う症状の緩和
高血圧に伴う動悸、肩こり、のぼせといった症状に効果が期待できます。体にこもった余分な熱や水分のバランスを整えることで、不調をやわらげます。
むくみの改善
防風通聖散には、体内に滞りやすい余分な水分の排出を促す働きがあり、水分代謝を整えることでむくみの改善が期待されます。特に、肥満に伴って起こりやすい手足や顔のむくみを軽減し、すっきりとした状態へ導く作用が考えられます。
更年期にみられる不調のサポート
更年期に起こりやすい体重増加や便秘、のぼせ、肩こりなどの不調は、代謝の低下や体内バランスの乱れが関係していると考えられています。防風通聖散は、体内にこもった余分な熱や老廃物の排出を促し代謝や巡りを整えることで、更年期症状を緩和する作用が期待されます。
これらの他にも、防風通聖散の炎症を取り除く作用により、蓄膿症やニキビ、湿疹・皮膚炎などの改善にも役立つ可能性があります。
また、近年では防風通聖散が脂質代謝に関与することを示唆する報告もあり、コレステロールや中性脂肪の数値に良い影響を与える可能性が注目されています。
防風通聖散は、単に体重減少を目的とするのではなく、脂肪・便秘・むくみ・水分・熱といった体内バランスを総合的に整えることで、肥満に伴うさまざまな不調の改善をサポートする効果が期待できるでしょう。
防風通聖散が向いてる人の特徴
漢方では、肥満や便秘など、不要なものが体にたまっている状態を「実証」と呼び、防風通聖散は以下の特徴がある人に向いています。
防風通聖散が向いている人
- お腹周りに脂肪が多い
- 便秘しやすい
- 食べ過ぎてしまうことが多い
- 濃い味や脂っこい食事を好む
- 暑がりで汗をかきやすい
- 体力があり、がっちりとした体格
- 胃腸が強い
これらの特徴に当てはまる方は、体内にたまった余分な熱や脂肪、老廃物の排出を促す防風通聖散の働きと相性が良く、効果を実感しやすいでしょう。
防風通聖散の正しい飲み方とタイミング
防風通聖散は、正しい飲み方を守ることで効果を実感しやすくなりす。ここでは、服用方法や服用タイミングについて詳しく解説します。

防風通聖散は1日何回?効果的な飲み方
防風通聖散の一般的な服用方法は、1日2~3回、水またはぬるま湯で服用することとされています。
ただし、防風通聖散は満量処方と半量処方があり、1日の服用回数は製品によって異なるため、各製品の添付文書や医師・薬剤師の指示に従って服用するようにしましょう。
なお、お茶やコーヒーなどで服用すると、有効成分の吸収に影響を与える可能性があるため、避けるのが望ましいです。
防風通聖散は食前・食後・寝る前いつ飲む?
防風通聖散を服用する最適なタイミングは、食前・食間の空腹時が基本です。
食前は食事の30分~1時間前まで、食間は食後2~3時間が目安です。
漢方薬は、空腹時に服用することで成分が吸収されやすいとされており、食後すぐに服用すると、食事の影響で吸収が穏やかになる場合があります。
ただし、胃腸が弱い方や食前・食間の服用で胃の不快感がある場合は、食後の服用も差し支えありません。食後に服用すると、成分の吸収は穏やかになりますが、胃への負担を軽減することができます。
防風通聖散には、交感神経を刺激する作用がある「麻黄(マオウ)」や、利尿作用をもつ生薬が含まれています。
そのため、寝つきが悪くなったり、夜間に尿意を感じやすくなるなど、睡眠に影響を与える可能性があります。もし、夜間に服用したい場合は、就寝の2~3時間前までに服用するといいでしょう。
防風通聖散を飲み忘れたときの対処法
防風通聖散を飲み忘れてしまった場合には、次の服用時間まで十分に時間があれば、気づいた時点で1回分を服用しても問題ありません。
ただし、次の服用時間が近い場合には、2回分をまとめて服用せず、飲み忘れた分は飛ばして次から通常どおり1回分を服用してください。
防風通聖散は、空腹時の服用が基本となるため、飲み忘れが起こりやすいこともあります。服用する時間を決めたり、スマートフォンのアラームやリマインダーを活用するなど、無理のない方法で習慣化することが継続のポイントです。
防風通聖散の1ヶ月で得られる効果は?効果が出るまでの期間
防風通聖散を服用する際、多くの方が気になるのが「いつから効果を感じるのか」「どのような変化が期待できるのか」でしょう。ここでは、一般的な効果の現れ方や実感までの目安について解説します。
防風通聖散の効果はいつから?どのくらい痩せる?
防風通聖散の効果が現れるまでの期間は、個人の体質や症状によって異なりますが、一般的に報告されている変化の目安をご紹介します。

- ①便秘の改善
-
まず服用開始から数日〜1週間程度で便通の変化を感じる場合が多いです。
便秘が改善されることで、お腹の張りが和らぎ、すっきりとした感覚を得られることがあります。 - ②むくみの改善
-
むくみの変化は比較的早い段階で感じられることがあり、服用開始から1ヶ月前後で顔や足のむくみが和らいだと感じるケースがあります。体質に合っている場合は、数週間ほどで実感する場合もあるようです。
- ③肌荒れ・ニキビへの影響
-
便秘の改善や体内の熱・老廃物の排出が進むことで、肌の状態が整いやすくなります。ニキビや吹き出物などの変化を感じるまでには、1〜2ヶ月程度かかることが多いとされています。
- ④体重の変化
-
体重の変化は緩やかで、即効性よりも継続によって徐々に変化が現れる傾向があります。体重の変化を感じ始める時期には個人差がありますが、1~3ヶ月以上を目安とするケースが多いとされています。
なお、国内における防風通聖散の体重・脂肪量への影響を検討した研究では、BMIが高い肥満症患者を対象に24週間(約6ヶ月)継続して防風通聖散を投与したところ、体重が平均約10.8kg(約11.8%)減少し、皮下脂肪および内臓脂肪も有意に減少したことが報告されています。
この結果からも、防風通聖散を1ヶ月服用した場合の体重減少は、数百グラム~1kg程度にとどまることが多く、体重は比較的緩やかに変化していくと考えられます。
またこれらの研究では、食事内容の見直しや運動習慣の改善を併せて行っているケースが多いため、防風通聖散の服用とあわせて生活習慣の改善に取り組むことが重要でしょう。
参考:J-Stage「メタボリックシンドロームに対する防風通聖散の有効性の検討」
防風通聖散の効果がない場合の対処法
防風通聖散を1ヶ月程度服用しても効果を実感できない場合は、以下の原因が考えられます。

体質に合っていない可能性がある
防風通聖散は「実証」タイプの方に適した漢方薬です。
体質によっては防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)や大柴胡湯(だいさいことう)などが適している可能性があるため、体質に合った別の漢方薬を使用しましょう。
生活習慣に問題がある
防風通聖散だけを服用し、食生活や運動習慣を改善していない場合は、効果が得られにくいでしょう。バランスの良い食事内容の見直しと運動を取り入れることも重要です。


継続期間が短い
漢方薬は即効性を期待するものではなく、1ヶ月以上継続することで緩やかに作用するものです。1週間や2週間で効果がないからといって諦めず、少なくても1ヶ月は継続してみましょう。
服用するタイミングが間違っている
防風通聖散の服用は、基本的に食前や食間が推奨されており、食後すぐの服用は成分の吸収が十分でない可能性があるため、服用するタイミングを見直すとよいでしょう。

防風通聖散は、体質や生活習慣、服用方法などの条件が合うことで、はじめて効果を実感しやすくなる漢方薬です。
1ヶ月ほど服用しても変化を感じられない場合は、「体質に合っているか」「生活習慣を見直せているか」「十分な期間、適切なタイミングで服用できているか」といった点を一度振り返ってみることが大切です。
ただし、これらを改善しても効果を感じられない場合や体調に異常を感じた場合は、体質に合ってない可能性があるため、医師や薬剤師、登録販売者に相談するようにしましょう。
防風通聖散の副作用・併用禁忌と合わない人
防風通聖散は医薬品であるため、副作用が起こる可能性があります。
また、体質によっては合わない人もいるので、防風通聖散が向いてない人の特徴も解説します。
防風通聖散の副作用一覧
防風通聖散には次のような副作用があらわれることがあります。
- 主な副作用
-
- 発疹
- かゆみ
- 食欲不振
- 胃部不快感
- 悪心
- 嘔吐
- 腹痛
- 軟便
- 下痢
- 排尿障害
- 不眠
- 発汗過多
- 頻尿
- 動悸
- 全身脱力感
- 精神興奮、など
- 重大な副作用
-
- 間質性肺炎
- 偽アルドステロン症
- ミオパチー
- 肝機能障害
- 黄疸
- 腸間膜静脈硬化症
防風通聖散のよくある副作用のひとつに、下痢が見られますが、これは防風通聖散に含まれる「大黄(ダイオウ)」などの生薬に便通を改善する作用があるためです。
軽度の下痢であれば様子を見てもよいですが、激しい下痢や腹痛が続く場合は、無理に服用を継続せず、一旦中止して薬剤師や医師に相談しましょう。
また、防風通聖散には重篤な副作用が起こる場合もあり、体に異常を感じたらすぐに服用を中止し、医療機関を受診するようにしてください。
妊娠中・授乳中・妊活中の服用について
妊娠中や授乳中、妊活中の方が防風通聖散を服用する場合は、通常よりも慎重な判断が必要です。
防風通聖散には「大黄(ダイオウ)」が含まれており、子宮収縮を促す可能性があるとされています。
そのため、妊娠中または妊娠している可能性がある方は、原則として服用を避けることが望ましいとされています。
また、胎児への影響を完全に否定できないことから、自己判断での服用は行わず、必ず医師や薬剤師に相談してください。
妊娠中・授乳中・妊活中は、母体だけでなく胎児や乳児への影響も考慮する必要があるため、防風通聖散の服用には特に注意が必要です。
防風通聖散は自己判断で使用せず、服用を検討する場合や服用中に妊娠が判明した場合は、必ず医師や薬剤師に相談し、状況に応じた適切な判断を行いましょう。
腎臓や肝臓などに持病がある人の注意点
以下に該当する方は、防風通聖散の服用には注意が必要です。
- 下痢・軟便の方
- 胃腸の虚弱な方
- 食欲不振・悪心・嘔吐のある方
- 病後の衰弱期・著しく体力の衰えている方
- 発汗傾向の著しい方
- 狭心症・心筋梗塞等の循環器系に障害または既往歴がある方
- 重症高血圧症の方
- 排尿障害がある方
- 甲状腺亢進症の方
- 腎機能障害がある方
防風通聖散には、麻黄(マオウ)や大黄(ダイオウ)など、作用が比較的強い生薬が含まれています。
そのため、体への負担が大きくなったり、既存の疾患や症状が悪化するおそれがあります。
これらに当てはまる方は、自己判断で服用を開始せず、必ず医師や薬剤師に相談したうえで使用の可否を判断しましょう。
防風通聖散と併用禁忌の薬
防風通聖散は、以下の薬との併用に注意が必要です。
| 薬の種類 | 主な薬剤名/注意点 |
|---|---|
| マオウ含有製剤 | ・葛根湯 ・小青竜湯 ・麻黄湯 など |
| 麻黄の重複により、動悸・血圧上昇・不眠・発汗過多などの副作用が出やすくなる可能性があります。 | |
| エフェドリン類含有製剤 | ・エフェドリン塩酸塩 ・dl-メチルエフェドリン塩酸塩 ・フェキソフェナジン塩酸塩・塩酸プソイドエフェドリン など |
| 交感神経刺激作用が強まり、動悸・血圧上昇・不整脈などのリスクが高まる可能性があります。 | |
| モノアミン酸化酵素(MAO)阻害剤 | ・セレギリン塩酸塩 ・ラサギリンメシル酸塩 など |
| 血圧上昇や中枢神経系への影響が強く出る可能性があります。 | |
| 甲状腺製剤 | ・チロキシン ・リオチロニン など |
| 甲状腺ホルモン作用が増強され、動悸・発汗・不安感などが出やすくなる可能性があります。 | |
| カテコールアミン製剤 | ・アドレナリン ・イソプレナリン など |
| キサンチン系製剤 | ・テオフィリン ・ジプロフィリン など |
これらの薬を服用している場合、防風通聖散との併用により副作用のリスクが高まるおそれがあります。
また、咳止めや鼻炎薬などにもエフェドリンが含まれている場合があり、併用すると動悸や血圧上昇などの副作用が起こりやすくなるため、他に服用中の薬がある場合は、必ず事前に医師・薬剤師へ相談しましょう。
防風通聖散が効かない・向いてない人
防風通聖散は、すべての方に適している漢方薬ではありません。
特に、体力が低下している方や冷えやすい体質の方など、以下のような特徴がある場合は、効果を実感しにくい、または体に負担がかかる可能性があります。
- 体力がなく疲れやすい方
- 虚弱体質の方
- 発汗が多い方
- 痩せ型・標準体型の方
- 低血圧の方
- 冷え性の方
- 高齢者
防風通聖散は、体力が比較的あり、体内に余分な熱や脂肪、水分がたまりやすい「実証」タイプの方に向いた漢方薬です。
そのため、上記のような体質の方が服用すると、下痢や腹痛、倦怠感、食欲不振などの不調が現れることがあります。

服用しても効果を感じにくい場合や、体調に違和感がある場合は、無理に続けず体質に合った別の漢方薬への切り替えも含めて、医師や薬剤師などの専門家に相談することが大切です。
防風通聖散は飲み続けると危険?服用期間について
防風通聖散は飲み続けると危険なのか、ここでは、長期服用のリスクと推奨される服用期間について解説します。
防風通聖散は飲み続けると腸が黒くなるって本当?
防風通聖散に配合されている「大黄(ダイオウ)」には、アントラキノン系成分が含まれています。
この成分を長期間にわたり連用した場合、「大腸メラノーシス(大腸黒皮症)」と呼ばれる、大腸粘膜が黒褐色に見える状態が起こることがあります。
大腸メラノーシスは、刺激性下剤(アントラキノン系)を長期使用することで、大腸粘膜内に色素が沈着することによって生じるもので、がんなどの重篤な病気とは直接関係しないとされています。
大腸メラノーシスの原因となる薬剤の使用を中止することで、数か月~数年かけて自然に改善します。
ただし、刺激性下剤を含む薬を漫然と使い続けることで、腸が刺激に慣れてしまい、薬を使わないと排便しにくくなる可能性がある点には注意が必要です。
長期間の使用で便通トラブルがみられる場合には、医師の判断のもと、非アントラキノン系の便秘薬の使用や生活習慣の見直しなど、状況に応じて排便コントロールを行うことが望ましいでしょう。
防風通聖散の推奨される服用期間の目安
防風通聖散は、体質に合っている場合、比較的早い段階から便通やむくみなどの変化を感じることがありますが、体重や脂肪量の変化は緩やかに現れる傾向があります。
研究では、肥満症の方を対象に約6か月間継続して服用した結果、体重や脂肪量の有意な減少が確認された報告もあります。
ただし、これらは医師の管理下で行われた研究条件での結果であり、日常的な使用において同じ期間の連続服用が一律に推奨されるわけではありません。
そのため、まずは1か月程度を目安に、効果や体調の変化を確認することが大切です。

効果が感じられる場合でも、2~3か月ごとに服用の継続が適切かを見直し、必要に応じて休薬期間を設けることが望ましいとされています。
防風通聖散を長期間服用する場合は、自己判断で続けるのではなく、医師や薬剤師に相談しながら使用するようにしましょう。
防風通聖散を実際に飲んだ人の口コミを知恵袋で調査
実際に防風通聖散を服用した方の口コミをYahoo知恵袋などで調査しました。
Yahoo!知恵袋の口コミを分析すると、防風通聖散の評価は「効果を実感した人」と「合わなかった人」に分かれる傾向が見られます。
多くの口コミで共通しているのは、下痢や腹痛などの消化器症状が出やすいという点です。特に胃腸が弱い方や痩せ型の方では、毎日の服用が負担になるケースが目立ちました。
一方で、体力があり便秘やむくみを伴う体質の方では、運動や食事改善と併用することで体重減少や便通改善を実感したという声もあります。ただし、半年以上服用しても変化を感じられなかったという意見もあり、防風通聖散は「飲めば痩せる薬」ではないことがうかがえます。
口コミ全体から、防風通聖散は体質や生活習慣によって効果の感じ方に大きな差が出る漢方薬であり、合わない場合は無理に続けず、専門家に相談することが重要だと言えるでしょう。
防風通聖散のドラッグストアや通販の値段は?市販薬と医療用の違い
防風通聖散は、ドラッグストアや通販で購入できる市販薬と、病院で処方される医療用があります。ここでは、それぞれの違いや値段について解説します。
防風通聖散「市販薬と医療用」「満量処方と半量処方」の違い
防風通聖散には、市販薬(OTC医薬品)と医療機関で処方される医療用がありますが、どのような違いがあるのか以下の表で整理してみましょう。

医療用防風通聖散は、漢方の基本処方に基づき承認基準内の最大量である満量処方のみがあり、医師が体質や症状に応じて服用量と回数を調整をします。
一方、市販薬の防風通聖散は、半量処方や満量処方が用意されている点が特徴です。
特に、防風通聖散は下痢や腹痛が起こりやすい漢方薬であるため、「まずは少量から試したい方」には市販薬が選ばれるケースも多くあります。
防風通聖散の顆粒と錠剤の違いは?
防風通聖散には、顆粒タイプと錠剤タイプがあります。
顆粒タイプは、生薬の有効成分をエキスにして顆粒状にしたものです。
体内での吸収が早く効果が出やすいとされていますが、漢方特有の味や匂いがあり飲みにくさを感じる場合があります。
錠剤タイプは、顆粒をさらに固めて錠剤にしたものです。
味や匂いが気にならず持ち運びにも便利ですが、1回の服用量が4錠程度と多いことがあります。
防風通聖散の顆粒と錠剤は多く流通していますが、これらのほかにお湯で煎じて飲む「煎じ薬」もあります。
煎じ薬は比較的吸収が早い一方で、お湯で煮出す手間や生薬のにおいを強く感じる場合があります。
防風通聖散の形状によって吸収スピードは異なるものの、基本的な処方設計に違いはないため、自分が飲みやすいものを選びましょう。
顆粒と錠剤がある市販のツムラ・クラシエなどの防風通聖散を紹介
市販の防風通聖散は、各メーカーから多く販売されています。
製品によって値段や形状、服用回数などに違いがあるため、チェックしてみましょう。
| ツムラ漢方防風通聖散エキス顆粒62|ツムラ | |
|---|---|
![]() | |
| 分類 | 第二類医薬品 ※セルフメディケーション税控除対象 |
| 包装/希望小売価格 ※価格は販売店により異なる | 20包(10日分)/本体価格2,400円+消費税 24包(24日分)/本体価格4,300円+消費税 |
| 服用回数 | 1日2回 |
| 1回あたりの服用量 | 成人(15歳以上):1包 7歳以上15歳未満:2/3包 4歳以上7歳未満:1/2包 2歳以上4歳未満:1/3包 2歳未満:服用しないこと |
| 形状 | 顆粒タイプ |
| 用法 | 食前または食間 |
引用:ツムラ漢方「防風通聖散エキス顆粒62」
ツムラから販売されている「防風通聖散エキス顆粒62」は、顆粒タイプでスティック状の個包装になっており、持ち運びしやすく飲みやすいのが特徴です。1日あたりの目安は税込約200円前後で、服用量を調整すれば2歳以上の子どもも服用可能としています。
| ナイシトールZ|小林製薬 | |
|---|---|
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| 分類 | 第二類医薬品 ※セルフメディケーション税控除対象 |
| 包装/希望小売価格 ※価格は販売店により異なる | 105錠/2,100円+消費税 315錠/6,000円+消費税 420錠/7,500円+消費税 |
| 服用回数 | 1日3回 |
| 1回あたりの服用量 | 大人(15歳以上):5錠 15歳未満:服用しないこと |
| 形状 | 錠剤 |
| 用法 | 食前または食間 |
引用:小林製薬「ナイシトールZ」
小林製薬の「ナイシトールZ」は、防風通聖散エキス5,000mgを含有した満量処方の錠剤タイプです。1日あたりの目安は税込約300円前後で、漢方特有のにおいを気にせず飲みやすいのが特徴です。
| 新・ロート防風通聖散錠T|ロート製薬 | |
|---|---|
![]() | |
| 分類 | 第二類医薬品 ※セルフメディケーション税控除対象 |
| 包装/希望小売価格 ※価格は販売店により異なる | 112錠(14日分)/2,178円(税込) 224錠(28日分)/4,158円(税込) |
| 服用回数 | 1日2回 |
| 1回あたりの服用量 | 成人(15歳以上):4錠 15歳未満:服用しないこと |
| 形状 | 錠剤 |
| 用法 | 食前または食間 |
引用:ロート製薬「新・ロート防風通聖散錠T」
ロート製薬の「新・ロート防風通聖散錠T」は、防風通聖散エキス3,333mgで2/3量を含有しています。1日あたりの目安は税込約150円前後で、同じシリーズとして満量処方の「満量a」も販売されています。
| ロート防風通聖散錠満量a|ロート製薬 | |
|---|---|
![]() | |
| 分類 | 第二類医薬品 ※セルフメディケーション税控除対象 |
| 包装/希望小売価格 ※価格は販売店により異なる | 60錠(5日分)/1,430円(税込) 168錠(14日分)/3,740円(税込) 360錠(30日分)/7,480円(税込) |
| 服用回数 | 1日2回 |
| 1回あたりの服用量 | 成人(15歳以上):6錠 15歳未満:服用しないこと |
| 形状 | 錠剤 |
| 用法 | 食前または食間 |
引用:ロート製薬「ロート防風通聖散錠満量a」
ロート製薬の「ロート防風通聖散錠満量a」は、12錠中5,000mgを含有した満量処方となっています。1日あたりの目安は税込約270円前後で、においが少ないフィルムコートされた錠剤タイプのため、飲みやすいのが特徴です。
| コッコアポEX錠|クラシエ薬品 | |
|---|---|
![]() | |
| 分類 | 第二類医薬品 ※セルフメディケーション税控除対象 |
| 包装/希望小売価格 ※価格は販売店により異なる | お試し5日分(60錠)/1,100円(税込) 12日分(144錠)/2,200円(税込) 26日分(312錠)/4,400円(税込) |
| 服用回数 | 1日3回 |
| 1回あたりの服用量 | 成人(15歳以上):4錠 15歳未満:服用しないこと |
| 形状 | 錠剤 |
| 用法 | 食前または食間 |
引用:クラシエ薬品「コッコアポEX錠」
クラシエ薬品の「コッコアポEX錠」は、12錠中防風通聖散エキスを3/5量3,420mgを含有し、1日あたりの目安は税込約180円前後です。錠剤タイプでフィルムコーティングが施されているため、味やにおいを気にせず飲みやすいです。
| 防風通聖散エキスFC錠|クラシエ薬品 | |
|---|---|
![]() | |
| 分類 | 第二類医薬品 ※セルフメディケーション税控除対象 |
| 包装/希望小売価格 ※価格は販売店により異なる | 360錠/6,050円(税込) |
| 服用回数 | 1日3回 |
| 1回あたりの服用量 | 成人(15歳以上):4錠 15歳未満:服用しないこと |
| 形状 | 錠剤 |
| 用法 | 食前または食間 |
引用:クラシエ薬品「防風通聖散エキスFC錠」
クラシエ薬品の「防風通聖散エキスFC錠」は、12錠中2,850mgを含有しています。1日あたりの目安は税込約200円となり、1瓶に30日分入っているため、追加購入することなく1ヶ月続けることができます。
| 防風通聖散料エキス顆粒|クラシエ薬品 | |
|---|---|
![]() | |
| 分類 | 第二類医薬品 ※セルフメディケーション税控除対象 |
| 包装/希望小売価格 ※価格は販売店により異なる | 45包/3,630円(税込) |
| 服用回数 | 1日3回 |
| 1回あたりの服用量 | 成人(15歳以上):1包 15歳未満7歳以上:2/3包 7歳未満4歳以上:1/2包 4歳未満:服用しないこと |
| 形状 | 顆粒 |
| 用法 | 食前または食間 |
引用:クラシエ薬品「防風通聖散料エキス顆粒」
クラシエ薬品の「防風通聖散料エキス顆粒」は、「防風通聖散エキスFC錠」と同一処方設計の顆粒タイプで、防風通聖散エキス2,850mgを含有しています。服用量を調整すれば4歳以上の子どもも服用可能です。
| ウチダの防風通聖散料|株式会社ウチダ和漢薬 | |
|---|---|
| 分類 | 第二類医薬品 |
| 包装/希望小売価格 ※価格は販売店により異なる | 30包30日分/8,800円~ |
| 服用回数 | 1日1包 ※1包を煎じて3回に分けて飲む |
| 1回あたりの服用量 | 1/3 |
| 形状 | 煎じ薬 |
| 用法 | 食前または食間 |
引用:株式会社ウチダ和漢薬「ウチダの防風通聖散料」
株式会社ウチダ和漢薬の「ウチダの防風通聖散料」は、水で煮出して飲む煎じ薬です。1日1包を600mLの水で300mLまで煎じ、袋を取り出し、1日3回に分けて食前1時間または空腹時の食間に温服します。
このように市販の防風通聖散は、メーカーや製剤形状によって生薬量や服用回数、飲みやすさなどに違いがあります。体質や生活スタイル、初めてか継続かなど、目的に合わせて選ぶとよいでしょう。
防風通聖散を病院で処方してもらうには?医療用ツムラ62の特徴
防風通聖散は、市販薬だけでなく、病院で医師の診察を受けて処方してもらうことも可能です。
ここでは、病院での処方方法や保険適用の条件、医療用防風通聖散(ツムラ62)の特徴について解説します。
防風通聖散を病院で処方してもらう方法
防風通聖散は、内科、漢方内科、肥満外来などの医療機関で処方されることがあります。
特に、漢方治療を積極的に取り入れている医療機関では、体質や症状を踏まえた適切な処方を受けやすいでしょう。
初めて受診する場合は、事前に電話や公式サイトで「漢方薬の処方を行っているか」を確認しておくと安心です。
また、近年ではオンライン診療に対応し、漢方薬を処方しているクリニックも増えています。
スマートフォンやパソコンを使って自宅から診察を受けられ、薬が自宅に配送されるため、通院の負担を減らしたい方や忙しい方は利用してみるといいでしょう。
防風通聖散が保険適用される適応病名と薬価
防風通聖散は、医師が必要と判断した場合、以下のような病名で処方されると保険適用となります。

これらの症状に加えて、さらに体力が比較的あり、腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちな体質の方を対象として処方されるのが一般的です。
医療用の防風通聖散は複数の製薬メーカーから販売されており、製剤ごとに薬価が異なります。
| メーカー名/販売名 | 薬価 |
|---|---|
| 小太郎漢方製薬 「コタロー防風通聖散エキス細粒」 | 9.6円/g |
| 三和生薬 「三和防風通聖散料エキス細粒」 | 9.6円/g |
| 東洋薬行 「〔東洋〕防風通聖散料エキス細粒」 | 11円/g |
| ツムラ 「ツムラ防風通聖散エキス顆粒(医療用) 」 | 13.8円/g |
| 本草製薬 「本草防風通聖散エキス顆粒-M」 | 8.9円/g |
| 大杉製薬 「オースギ防風通聖散エキスG」 | 10.4円/g |
| ジェーピーエス製薬 「JPS防風通聖散料エキス顆粒〔調剤用〕」 | 11円/g |
| 太虎精堂製薬 「太虎堂の防風通聖散料エキス顆粒」 | 10.5円/g |
| クラシエ 「クラシエ防風通聖散料エキス細粒」 | 10.1円/g |
| 大峰堂薬品工業 「クラシエ防風通聖散エキス錠」 | 6.1円/錠 |
参考:GenomeNet「防風通聖散エキス」
上記のように製剤によって薬価は異なりますが、例えば「ツムラ防風通聖散エキス顆粒(医療用)」の場合、通常の1日量は7.5gです。
この場合、1日分の薬価は103.5円(13.8円×7.5g)となり、3割負担では1日あたり約31円、30日分で約930円が薬剤費の目安となります。
なお、実際にはこれに加えて、初診料または再診料、調剤料、薬剤服用歴管理指導料などがかかるため、自己負担額はこれより高くなります。
それでも、医療用防風通聖散は保険適用となるため、診察料などを含めても市販薬より費用を抑えられるケースが多く、長期間の服用を検討している場合は病院での処方が経済的といえるでしょう。
医療用「防風通聖散ツムラ62」の特徴
医療用として処方される「ツムラ防風通聖散エキス顆粒(医療用)ツムラ62」は、漢方の基本処方に基づいた満量処方の防風通聖散です。
1日量7.5g中に、下記18種類の生薬から抽出した生薬の乾燥エキス4.5gを含有しています。
| ツムラ62防風通聖散エキス顆粒(医療用)の特徴 | |
|---|---|
| 組織・有効成分 | |
| 日局カッセキ 3.0g | 日局オウゴン 2.0g |
| 日局カンゾウ 2.0g | 日局キキョウ 2.0g |
| 日局セッコウ 2.0g | 日局ビャクジュツ 2.0g |
| 日局ダイオウ 1.5g | 日局ケイガイ 1.2g |
| 日局サンシシ 1.2g | 日局シャクヤク 1.2g |
| 日局センキュウ 1.2g | 日局トウキ 1.2g |
| 日局ハッカ 1.2g | 日局ボウフウ 1.2g |
| 日局マオウ 1.2g | 日局レンギョウ 1.2g |
| 日局無水ボウショウ 0.7g | 日局ショウキョウ 0.3g |
| 用法用量 | |
| 通常、成人1日7.5gを2〜3回に分割し、食前または食間に経口投与します。 年齢、体重、症状により適宜増減されます。 | |
| 効能または効果 | |
| 腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:高血圧の随伴症状(どうき、肩こり、のぼせ)、肥満症、むくみ、便秘 | |
参考:漢方製剤「ツムラ防風通聖散エキス顆粒(医療用)」
医療用防風通聖散ツムラ62は、体力があり腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちな方を対象とした漢方薬です。
単に体重減少を目的とする薬ではなく、便通や体内の水分バランスを整えることで、体質改善を通じた症状の改善を図る漢方薬で、医師の診断のもと処方されます。
医療用の防風通聖散は、医師の診察を受けて、体質や症状の経過を確認しながら服用量や期間を調整できるため、服用に心配がある方は医療用を検討してみてください。
ただし、防風通聖散は体力が乏しく疲れやすい虚弱体質の方や、痩せ型・冷え性の方には適さないため、別の漢方薬が処方されるケースも少なくありません。
防風通聖散は「体重を減らしたいから」という理由だけで処方されるものではなく、体質・症状・既往歴・副作用のリスクなどを総合的に判断したうえで処方されるため、すべての方に適した漢方薬ではない点に留意しましょう。
防風通聖散のよくある疑問【Q&A】
最後に、防風通聖散に関するよくある質問をまとめたので、使用に不安がある方は参考にしてみてください。
防風通聖散を飲んで何日で痩せますか?
防風通聖散による体重の変化は個人差が大きく、服用開始から1〜3ヶ月程度かかるとされています。
防風通聖散は、体内にたまった余分な脂肪や水分、老廃物の排出を促しながら、体質を整えていく漢方薬のため、数日で体重が大きく減少するような即効性は期待できません。
効果を実感しやすくするためには、防風通聖散の服用に加えて、食事内容の見直しや適度な運動を併せて行うことが大切です。
防風通聖散は夜間頻尿になりますか?
防風通聖散には、体内の余分な水分の排出を促す作用があるため、尿の回数が増えることがあります。
日中であれば気にならないことが多いですが、夕方以降に服用すると、夜間に尿意を感じて睡眠が妨げられる可能性があります。

夜間頻尿が気になる場合は、朝・昼のみの服用に変更するなど工夫も考えられますが、用法用量を変更する際は、必ず医師や薬剤師に相談しましょう。
防風通聖散は腎臓に悪いですか?
防風通聖散が、健康な方の腎臓に直接悪影響を与えるという明確なエビデンスはありません。
ただし、防風通聖散には、甘草や麻黄、大黄など、腎機能低下に関わる可能性のある生薬が含まれているため、腎臓病がある方や腎機能の低下を指摘されたことがある方は注意が必要です。
腎臓病の診断を受けている方や、これまでに腎機能の低下を指摘されたことがある方は、服用前に必ず医師へ相談してください。
また、服用中に強いむくみや尿量の減少、体調の急な変化が現れた場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。
防風通聖散の効果と正しい飲み方!副作用や合わない人【まとめ】
防風通聖散は、18種類の生薬により、脂肪や老廃物の排出を促し、体質改善を目指す漢方薬です。防風通聖散はすべての人に適しているわけではなく、体力がありお腹まわりの脂肪が気になる方や便秘がちな「実証」タイプの方に向いています。
通常は1日2~3回、食前または食間に服用し、便通の変化は数日~1週間程度、体重の変化は1~3か月かけて緩やかに感じられるケースが多いです。
ただし、下痢や腹痛などの副作用が起こる可能性があるため、効果を感じない場合や体調に異変を感じた場合は医師・薬剤師に相談してください。
防風通聖散には、処方量の異なる「市販薬」と満量処方の「医療用」がありますが、服用に不安がある方や体質に合っているか分からない方は、薬剤師や医師に相談して検討するようにしましょう。







