
アフターピルは、避妊に失敗した場合や避妊できなかった際に性行為後に服用する緊急避妊薬です。
ここでは、アフターピルの避妊率はどれくらいなのか、何時間以内に飲めばいいのかを解説し、服用時間別の避妊率や種類別の効果もまとめました。
アフターピルを飲んでも妊娠する確率や避妊できたサイン、失敗したサインについても紹介するので、アフターピルの避妊率が気になる方は参考にしてください。
アフターピルの避妊率はどれくらい?危険日・排卵日の避妊率も確認
アフターピル(緊急避妊薬)の効果を示す指標には、「避妊率」と「妊娠阻止率」があります。
- 避妊率
-
排卵時期を限定せず服用した人全体のうち妊娠に至らなかった割合を示し、報告では約98%前後とされることがありますが、これは研究条件下での数値であり、服用時期や個人差によって変動します。
- 妊娠阻止率
-
妊娠の可能性がある時期、主に排卵日前後に服用した場合に妊娠を防げた割合を示す指標です。報告では約80〜85%前後とされていますが、排卵のタイミングを正確に特定することは難しく、実際の効果は服用時期によって左右されます。
つまり、排卵日付近(いわゆる危険日)では避妊効果が十分に得られない可能性があるため、アフターピルはできるだけ早く服用することが重要です。
アフターピルは何時間以内に飲む?避妊率が高い服用時間
アフターピルの避妊率は、性行為から服用までの時間が短いほど高いと報告されています。

服用24時間以内の避妊率
性行為後24時間以内にアフターピルを服用した場合の避妊率は、約95%前後と報告されています。
最も高い避妊効果が期待できる時間帯であり、緊急避妊ではできるだけ早い服用が重要です。
服用48時間・72時間以内の避妊率
48時間(2日)以内のアフターピルの服用では約85%前後、72時間(3日)以内では約58〜85%程度とされ、時間の経過とともに避妊率は低下します。
72時間以内という目安が示されることが多いですが、72時間ギリギリになるとさらに避妊率が下がる可能性があるため、可能な限り早く服用することが望まれます。
服用72時間〜120時間の避妊率
72時間を過ぎると急激に避妊率はさらに低下する傾向があります。
ただし、アフターピルの種類によっては120時間(5日)以内まで服用可能なものもあり、120時間以内であっても避妊に成功している報告がされています。
いずれの場合も、アフターピルの服用が早いほど避妊率は高いとされているため、妊娠の可能性を下げるためには、性行為後は速やかに対応することが大切です。
避妊率が高いアフターピルはある?種類別の効果と副作用
アフターピルには主に3つの方法・成分があり、それぞれ服用方法や報告されている避妊率、副作用の傾向が異なります。
ここでは、以下の表内に記載されている各アフターピルの特徴を詳しく解説しているので、参考にしてみてください。
| 種類 | ヤッペ法 | レボノルゲストレル | ウリプリスタル酢酸エステル | 銅付加IUD |
|---|---|---|---|---|
| 薬剤名 | プラノバール | ・ノルレボ ・マドンナ など | ・エラワン ・ジョセイ など | 子宮内避妊用具 |
| 服用・ 実施可能時間 | 72時間以内 | 72時間以内 | 120時間以内 | 120時間以内 |
| 方法 | 1回2錠2回服用 | 1回1錠服用 | 1回1錠服用 | 医療機関で装着 |
| 主な作用 | 排卵抑制 | 排卵抑制 | 排卵遅延・抑制 | 受精・着床阻害 |
| 避妊率※1 | 約70~80%程度 | 約85%程度 | 約95%程度 | 99%以上と報告あり |
| 費用目安※2 | 3,000~5,000円前後 | 7,000~15,000円前後 | 10,000~ 20,000円程度 | 30,000~ 50,000円程度 |
- 1 服用・実施可能時間内に正しく服用・装着した場合の報告値。
- 2 自由診療のためクリニックによって費用は異なり、診察料や処方料等が別途かかる場合があります。
ヤッペ法(プラノバール)の避妊率
ヤッペ法は従来からある緊急避妊法で、卵胞ホルモン及び黄体ホルモンを配合した中用量ピル「プラノバール」を用います。
プラノバールは、脳下垂体前葉に作用し、卵胞刺激ホルモンおよび黄体形成ホルモンの分泌を抑制することにより、排卵が起こりにくい状態にします。
また、子宮内膜に変化をもたらすことで受精卵が着床しにくい環境を作り、これによって妊娠の成立を抑える可能性も示唆されています。
ヤッペ法(プラノバール)の主な特徴
- 避妊薬名
-
プラノバール
- 服用時間
-
性行為後72時間(3日)以内
- 服用方法
-
1回2錠を服用し、12時間後に追加で2錠服用(計4錠)
- 主な作用
-
排卵の抑制・遅延、子宮環境の変化
- 妊娠阻止率
-
約70~80%程度※1
- 主な副作用
-
吐き気、嘔吐、頭痛、倦怠感、不正出血 など
- BMIの影響
-
体格による影響を受ける可能性は否定できない
- 費用目安
-
3,000円~5,000円前後※2
- 1 72時間以内に正しく服用した場合の報告値。
- 2 自由診療のためクリニックによって費用は異なり、診察料や処方料、吐き気止め代等が別途かかる場合があります。
72時間以内に正しく服用した場合の妊娠阻止率は、およそ70〜80%程度と報告されていますが、服用までの時間が遅くなるほど効果は低下する傾向があります。
一方で、ヤッペ法は他の緊急避妊法と比べて副作用が出やすいことが特徴です。
吐き気は約20〜50%、嘔吐は約5〜20%にみられるとされており、頭痛や倦怠感、不正出血などが起こる場合があります。
服用後2時間以内に嘔吐した場合は、再服用が必要になる可能性があるため、速やかに医療機関へ相談することが大切です。

なお、ヤッペ法におけるBMIの影響については、明確な検証データは限られており、BMIが高い場合の有効性ははっきりしていません。
ただし、体格が薬剤の血中濃度や効果に影響する可能性が指摘されているため、体格的に不安がある方は医師と相談のうえで検討することが重要です。
参考:一般財団法人日本医薬情報センター(JAPIC)「黄体・卵胞ホルモン配合剤日本薬局方ノルゲストレル・エチニルエストラジオール錠プラノバール配合錠」
レボノルゲストレル(ノルレボ・マドンナ)の避妊率
レボノルゲストレルは、黄体ホルモンを有効成分としており、日本では2011年に承認された緊急避妊薬です。
レボノルゲストレルには、先発医薬品である「ノルレボ」のほか、ジェネリック医薬品として「マドンナ」や「レボノルゲストレル錠1.5mg」などがあります。
レボノルゲストレルは、排卵前に服用することで排卵を遅らせる、または起こりにくくする作用があります。
主に黄体形成ホルモンの分泌に影響を与えることで排卵を抑え、妊娠の成立を抑制するとされています。
レボノルゲストレルの主な特徴
- 避妊薬名
-
先発薬:ノルレボ
ジェネリック医薬品:マドンナ、レボノルゲストレル1.5mg など - 服用時間
-
性行為後72時間(3日)以内
- 服用方法
-
1回1錠を服用
- 主な作用
-
排卵の抑制・遅延
- 妊娠阻止率
-
約85%程度※1
- 主な副作用
-
吐き気、頭痛、倦怠感、不正出血、眠気 など
- BMIの影響
-
BMI30以上は有効性が低下する可能性がある
- 費用目安
-
7,000円~15,000円前後※2
- 1 72時間以内に正しく服用した場合の報告値。
- 2 自由診療のためクリニックによって費用は異なります。
レボノルゲストレルを72時間以内に服用した場合の妊娠阻止率は約85%とされており、ヤッペ法よりも高い傾向があります。また、服用までの時間が短いほど効果は高いとの報告もあります。
副作用はヤッペ法と比較して少ないとされており、特に吐き気や嘔吐の発現頻度は低い傾向があります。
なお、海外の研究では、BMIが30以上の場合には、断定はされていないものの有効性が低下する可能性があると示唆されています。
そのため、体格による影響が懸念される場合には、他の緊急避妊薬が選択肢となることもあり、医師と相談のうえ適切な方法を検討することが重要です。
参考:
・一般財団法人日本医療情報センター(JAPIC)「緊急避妊薬剤 ノルレボ錠1.5mg」
・National Library of Medicine「Effect of BMI and body weight on pregnancy rates with LNG as emergency contraception: analysis of four WHO HRP studies」
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ウリプリスタル酢酸エステル(エラワン・ジョセイ)の避妊率
ウリプリスタル酢酸エステルは、選択的プロゲステロン受容体調節薬(SPRM)に分類される緊急避妊薬です。
海外では緊急避妊薬として承認・使用されている薬剤で、「エラワン」や「ジョセイ」などの製剤があります。
日本国内では緊急避妊薬として承認されていませんが、クリニックによっては医師の判断のもとで取り扱い・処方されています。
ウリプリスタル酢酸エステル製剤は、プロゲステロン受容体に作用し、排卵直前の段階であっても排卵を遅らせる、または起こりにくい状態にすることで、妊娠の成立を抑えるとされています。
ウリプリスタル酢酸エステルの主な特徴
- 避妊薬名
-
エラワン、ジョセイ など
- 服用時間
-
性行為後120時間(5日)以内
- 服用方法
-
1回1錠を服用
- 主な作用
-
排卵の抑制・遅延
- 妊娠阻止率
-
約95%程度※1
- 主な副作用
-
頭痛、悪心、腹痛、不正出血、倦怠感 など
- BMIの影響
-
BMIが高い場合でも比較的効果が維持される可能性がある
- 費用目安
-
10,000円~20,000円前後※2
- 1 20時間以内に正しく服用した場合の報告値。
- 2 自由診療のためクリニックによって費用は異なります。
ウリプリスタル酢酸エステルの妊娠阻止率は、120時間以内に適切に服用した場合で約95%と報告されています。
服用可能時間が120時間以内と長い点が特徴で、時間経過による効果の低下が比較的緩やかであるとされています。
副作用としては、頭痛や悪心、腹痛、不正出血などがみられ、月経周期が一時的に変動する場合もあります。

海外データのBMIの影響としては、BMIが高い場合でもレボノルゲストレルと比較しても効果が維持される可能性が示唆されています。
ただし、一部の研究ではBMIが35以上の場合に妊娠率が上昇傾向を示したとの報告もあり、肥満症に対しての有効性が低下する可能性も指摘されています。
そのため、体格による影響が不安な場合には、医師と相談のうえで検討することが重要です。
参考:Planned Parenthood of Michigan「Emergency Contradeption」
緊急避妊の方法はアフターピルだけではありません。
「銅付加IUD(銅付加子宮内避妊具)」という子宮内に避妊具を装着する方法もあります。
銅付加IUDは、性行為後5日以内であれば装着が可能で、子宮内に銅を含む器具を挿入することで受精や着床を防ぐ避妊法です。
緊急避妊としては、避妊率99%以上という非常に高い避妊効果が期待できるとされており、一度装着すればその後も長期間の避妊が可能という特徴があります。
ただし、医療機関での処置が必要になり、3万円~5万円の高額な費用がかかる点と、体への負担も考慮する必要があります。希望する場合は、早めに医療機関へ相談することが重要です。
参考:公益社団法人日本WHO協会「子宮内避妊用具 (IUD)」
アフターピルの避妊率を上げるための選び方のポイント
アフターピルの避妊率を高めるためには、自分の状況に合った種類を選ぶことが重要です。どんな基準で選んだらよいのか、選び方に迷っている方に選び方のポイントを解説します。

性行為からの経過時間で選ぶ
最も重要なのは、性行為からどれくらい時間が経過しているかです。
アフターピルの種類によって服用可能時間が異なるため、性行為からの経過時間に対応したものを選びましょう。

72時間以内であれば、日本で広く使用されているレボノルゲストレルで十分な避妊効果が期待できます。取り扱い医療機関も多く、早期に服用しやすい点が特徴です。
一方、72時間を超えてしまった場合は、120時間まで服用可能なウリプリスタル酢酸エステルを選択することで、時間経過による効果の低下を抑えられる可能性があります。
性行為から服用までの時間が経過するほどアフターピルの避妊効果が低下するため、早めの対処が重要です。
体重・BMIで選ぶ
アフターピルの種類によっては、体重やBMIがアフターピルの効果に影響する可能性が指摘されています。
海外の研究では、特にレボノルゲストレル(マドンナ・ノルレボなど)については、体格が大きい場合に有効性が低下する可能性があるとされています。
一方で、ウリプリスタル酢酸エステル(エラワン・ジョセイなど)は、レボノルゲストレルと比較して体格の影響を受けにくいとされています。
いずれの薬剤もBMIによる明確な使用基準が定められているわけではなく、研究結果にもばらつきや個人差がありますが、体格による影響が不安な場合は、医師と相談のうえで適した緊急避妊法を選択することが重要でしょう。
処方可能なクリニック・薬局で選ぶ
アフターピルを取り扱っている医療機関は限られているため、近くのクリニックや病院で処方可能か事前の確認が必要になります。
また、2026年2月から一部の指定薬局やドラッグストアでも、アフターピルの処方が可能になりました。薬剤師と本人との面談が必要になり、薬剤師の目の前で服用することが条件となりますが、医療機関を受診できない場合でもアフターピルを入手できる選択肢のひとつとなっています。

ただし、未承認薬であるウリプリスタル酢酸エステル製剤(エラワン・ジョセイなど)は、取り扱っている医療機関が少ないのも現状です。
オンライン診療にてアフターピルの処方を行っている医療機関も増えているため、活用することで自宅にいながら診察・処方を受けられます。
ただし、アフターピルの避妊率は性交渉から服用までの時間が短いほど高い効果が期待できるため、できるだけ早く服用できる購入先を選択するとよいでしょう。
アフターピルを飲んでも妊娠する確率はある?
アフターピルは高い避妊効果が期待できる薬ですが、妊娠を100%防げるわけではありません。正しく服用した場合でも、一定の確率で妊娠する可能性があります。
正しく服用した場合の妊娠する確率
アフターピルを正しく服用した場合でも妊娠する可能性があり、海外臨床試験では、レボノルゲストレル服用後の妊娠率はおよそ1〜3%程度、ウリプリスタル酢酸エステルでは1〜2%前後と報告されています。
これは割合で見ると低い数字ですが、100人中1~3人程度が妊娠する可能性があるということです。
何も対策をしなかった場合と比べると妊娠リスクを大きく下げられることは確かですが、妊娠の可能性が「ゼロ」になるわけではない点は理解しておくことが大切です。
排卵日・危険日に服用した場合の妊娠確率
アフターピルの効果は、服用までの時間だけでなく「排卵のタイミング」によって大きく変わることが報告されています。
排卵がまだ起こっていない時期に服用した場合、妊娠する確率は比較的低く抑えられます。

これらの数値は研究条件によって幅がありますが、このような報告があることからも、おおよそ100人中1〜8人程度が妊娠する可能性があるとされています。
また、排卵直前〜排卵期(いわゆる危険日)に服用した場合、妊娠確率は上昇します。
報告によって差はありますが、約8〜35%程度とする研究や、条件によっては40〜60%前後の範囲で観察された例もあります。
排卵後に服用した場合には、妊娠確率は約29〜37%と報告されており、排卵がすでに起こっている状況では効果が限定的になる可能性が示唆されています。
なお、これらの数値はいずれも複数研究における観察値の範囲であり、対象条件や排卵日の推定方法によって結果は異なります。
アフターピルの主な作用は排卵を遅らせることと考えられているため、排卵直前や排卵後では十分な効果が得られない場合があります。
排卵のタイミングを正確に判断することは難しいため、不安がある場合はできるだけ早く医療機関に相談することが大切です。
アフターピルで避妊に失敗する原因
アフターピルは高い避妊効果が期待できる薬ですが、100%妊娠を防げるわけではありません。
服用しても妊娠してしまうことがあり、その背景にはいくつかの要因があるため、避妊に失敗する主な原因について解説します。
服用時間が遅れてしまった
避妊に失敗する原因として最も多いのが、服用の遅れです。
レボノルゲストレルは性行為後72時間以内、ウリプリスタル酢酸エステルは120時間以内の服用が推奨されていますが、服用が遅れるほど避妊効果は低下する傾向があります。
特に排卵が近い場合や排卵後では、十分な効果が得られない可能性があります。
服用が遅れてしまう背景には、次のようなケースがあります。

- クリニックの休診日で受診できなかった
- オンライン診療で処方を受けたが配送に時間がかかった
- アフターピルの存在を知らなかった
- 妊娠の可能性に気づくのが遅れた
避妊に失敗した可能性がある場合は、できるだけ早く医療機関に相談することが重要です。
服用後2〜3時間以内に嘔吐した
アフターピルを服用した後、2〜3時間以内に嘔吐してしまうと、薬の成分が十分に吸収される前に体外に排出されてしまい、避妊効果が得られない可能性があります。
一般的に、アフターピルの服用後2~3時間以内に吐いてしまった場合は、再度服用する必要があるため、嘔吐後はすぐに処方してもらったクリニックに連絡し相談しましょう。
なお、服用後2〜3時間以降の嘔吐であれば、薬の成分は十分に吸収されているため、一般的には再服用の必要はないとされています。また、下痢の場合は避妊効果に影響しないとされています。
吐き気が心配な方は、食後の服用や吐き気止めを併用するなど、対策を医師に相談すると良いでしょう。
併用禁忌薬を飲んでいた
アフターピルと併用禁忌になっている薬を服用してしまった場合、アフターピルの血中濃度を低下させ、効果を弱めてしまう可能性があります。
アフターピルとの併用が禁忌となっている薬には主に以下があります。
| 薬の種類 | 薬剤 |
|---|---|
| 抗てんかん薬 | フェニトイン、プリミドン、フェノバルビタール など |
| 抗結核薬 | リファブチン、リファンピシン など |
| 抗HIV薬 | リトナビル、エファビレンツ など |
| ハーブ製剤 | セイヨウオトギリソウ (英語名:セントジョーンズワート) |
特にセイヨウオトギリソウはサプリメントやハーブティーに含まれていることがあり、気づかず摂取している場合もあります。
また、併用することで副作用が強く出る可能性もあるため、アフターピルの処方時には、服用中の薬やサプリメントを必ず医師に伝えるようにしましょう。
すでに排卵後や妊娠成立後だった
アフターピルには、排卵を抑制または遅らせる作用がありますが、すでに排卵が起こっている場合は服用しても十分な効果が得られない可能性があります。
また、アフターピルは妊娠を予防する薬であり中絶薬ではないため、妊娠が成立している場合(着床後)には効果はありません。
排卵のタイミングは自分で正確に判断することが難しいため、できるだけ早く服用することが重要です。
個人輸入で偽造品を使用した
インターネットで個人輸入のアフターピルを購入した場合、偽造品や粗悪品のリスクがあります。
個人輸入のアフターピルには、
- 有効成分が含まれていない
- 成分量が不足している
- 不純物が混入している
- 使用期限が切れている
などの懸念があり、これらの薬を服用してしまった場合は、避妊に失敗してしまうリスクが高まります。
そのため、アフターピルは必ず日本国内の医療機関で処方を受け、正規ルートで入手したものを使用することが重要です。
アフターピルで避妊できたサイン・失敗したサイン
アフターピルを服用した後、避妊に成功したかどうかを確認する方法をまとめました。
成功のサインと失敗のサインを理解し、適切に対応しましょう。
アフターピルで避妊に成功したサイン
- 消退出血が起こる
- 3週間以内に通常の月経がくる
- 妊娠検査薬が陰性
「消退出血」は、アフターピル服用後に見られることがある症状で、ホルモン環境の変化により子宮内膜が剥がれて起こる出血です。
出血量や色には個人差があり、少量〜通常の月経程度、茶色や赤色の出血がなどさまざまです。
消退出血が起こらないまま次の月経を迎えるケースもありますが、服用後数日〜3週間以内に起こることがあります。
また、アフターピル服用後3週間以内、または予定日からおおむね1週間以内に通常の月経が来た場合は、妊娠の可能性は極めて低いとされています。
最も確実な確認方法としては、性行為から3週間後(21日後)以降に、妊娠検査薬で検査を行うことで正確に確認できるでしょう。

アフターピルで避妊に失敗したサイン
- 3週間以上出血がない
- 月経が予定日から1週間以上遅れている
- 妊娠初期症状がある
アフターピル服用後、3週間以上消退出血も月経もない場合は、妊娠の可能性を考慮する必要があります。
アフターピルの作用により、月経が数日ずれることがありますが、月経が予定日より1週間以上遅れている場合は、妊娠の可能性が考えられます。
また、倦怠感や吐き気、強い眠気、胸の張りなど、妊娠の初期症状を自覚している場合には妊娠の可能性が考えられます。
ただし、いずれも症状だけで妊娠の有無は判断が難しいため、必ず検査薬で確認する必要があります。
消退出血と着床出血の違いは?
アフターピル服用後の「消退出血」と、妊娠初期にみられることがある「着床出血」は、出血の色、量が似ている場合があるため、出血があったからといってどちらかを判断するのは難しいのが現状です。
また、着床出血は必ず起こるものではなく、医学的には明確な診断基準はありません。
そのため、出血の有無に関わらず、性行為から3週間後に妊娠検査薬を使用して確認を行うとよいでしょう。
アフターピル服用後の生理周期の変化
アフターピルには排卵を遅らせる作用があるため、次回の月経が数日〜1週間程度前後することがあります。
多くの場合、生理周期は自然に整っていきますが、2〜3周期以上乱れが続く場合は医療機関に相談しましょう。
アフターピルの仕組みは?低用量ピルとの避妊率の違い
アフターピルと低用量ピルは、どちらもホルモンの作用を利用した避妊方法ですが、使用目的や効果の安定性が大きく異なります。
アフターピル(緊急避妊薬)は、主に排卵を抑制または遅らせる作用により、排卵前に服用した場合や、性交渉から服用までの時間が短いほど高い避妊効果が期待できますが、排卵が起こった後では効果が低下する可能性があります。
また、すでに受精卵が着床し、妊娠が成立している場合には効果はありません。
一方、低用量ピルは、毎日継続して服用することで排卵を安定的に抑制し、計画的に妊娠を防ぐ避妊方法です。正しく服用した場合や、飲み忘れなどを含む一般的な使用状況では避妊効果に差がありますが、正しく服用すれば避妊率は約99.7%程度とされています。

アフターピルはあくまで緊急時の避妊を目的とした薬であり、服用タイミングによって効果が変動するため、日常的な避妊方法としては推奨されていません。
継続的で安定した避妊を希望する場合には、低用量ピルなどを用いて計画的な避妊方法を検討することが望ましいでしょう。なお、アフターピル服用後に低用量ピルを希望する場合は、翌日から服用が可能です。
ただし、低用量ピルの避妊効果が十分に得られるまでには約7日間程度かかるため、その間はコンドームなどの併用が推奨されます。
早期に開始することで、低用量ピルの避妊効果の確立を早めることが期待されますが、開始時期については医師と相談のうえ判断することが大切です。
アフターピルに関するよくある質問
アフターピルに関して、よくある質問をまとめました。
アフターピルは100%避妊できますか?
アフターピルは100%の避妊を保証するものではありません。
アフターピルの効果は製剤や服用タイミングによって異なりますが、妊娠の可能性をおよそ7〜9割程度減らすとされています。
しかし、100人中1~3割程度の方が妊娠する可能性があり、100%妊娠を阻止できるものではないため、性行為から3週間後を目安に妊娠検査薬で確認することが推奨されています。
100%の避妊を望む場合は、アフターピルではなく、低用量ピルの継続服用や子宮内避妊器具の使用など、計画的な避妊方法を選択することが望ましいでしょう。
アフターピル飲んでも妊娠した人はいますか?
アフターピルを服用しても妊娠する可能性はあり、正しく服用した場合でも、妊娠する確率があるとされています。
特に、服用までの時間が長い場合や、排卵日前後に服用した場合は効果が低下する可能性があり、妊娠する確率は高まります。
排卵日にアフターピルを飲んでも効果はありますか?
アフターピルには主に排卵を抑制または遅延させる作用があるため、排卵日にアフターピルを服用しても効果が期待できる可能性はあります。
しかし、排卵日前後のいわゆる危険日の期間は妊娠しやすい時期であるため、アフターピルを服用しても、約8~35%程度、条件によっては約40~60%程度の確率で妊娠する可能性があります。

排卵のタイミングを正確に判断することは難しいため、排卵日かどうかに関わらず、できるだけ早く服用することが重要です。
アフターピルは何回まで飲めますか?
アフターピルの服用回数に明確な医学的上限はありません。
ただし、頻繁な使用は月経周期の乱れや不正出血の原因となることがあります。
また、緊急避妊薬は日常的な避妊方法と比べて効果が安定しにくいため、継続的な避妊を希望する場合は低用量ピルなどの方法を検討することが一般的です。
短期間に繰り返し使用する状況が続く場合は、医師に相談することをおすすめします。
アフターピル服用後に性行為してもいいのはいつから?
アフターピル服用後、体調に問題がなければ医学的に性行為を禁止する期間はありません。
ただし、アフターピルの効果は服用前の性行為に対して期待できるものであり、服用後の性行為に対する避妊効果はありません。
服用後も避妊なしで性行為すると妊娠する可能性があるため、次回の生理がくるまで性行為を控えるか、コンドームを使用するなど、他の避妊方法を取り入れることが重要です。
アフターターピルの避妊率は服用時間が重要【まとめ】
アフターピルの避妊率は、使用する製剤によって異なり、さらに服用するまでの時間によっても左右されます。
そのため、避妊の確率を上げるためには、性行為からできるだけ早く服用することが重要です。
ただし、アフターピルを取り扱う医療機関や薬局・ドラッグストアは限られているため、事前に確認することが大切です。
オンライン診療でアフターピルを処方しているところもありますが、服用するまでの時間と薬が到着するまでの時間を考慮するようにしましょう。
なお、アフターピルは高い避妊率を持つ薬ですが、日常的な避妊方法としては推奨されていません。
確実な避妊を希望する場合には、低用量ピルや子宮内避妊器具などの使用を検討することをおすすめします。
| ピルの種類 | 料金 |
|---|---|
| アフターピル緊急避妊薬 (レボノルゲストレル) | 1錠 9,000円 |
| 低用量ピルファボワール28錠 | 1シート 2,800円 |
当院ではアフターピル「レボノルゲストレル」を取り扱っております。
また、低用量ピルもご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。
