
当記事は、BMIの計算方法と基準値を紹介します。
電卓での簡単な計算方法や体脂肪率との違い、痩せすぎ・標準・肥満のBMI基準値をまとめ、子供・高齢者など年齢別のBMI基準の違いも解説します。
女性・男性の年齢別の平均値やシンデレラ体重・モデル体重などの理想のBMIの見た目を紹介しているので、「自分のBMIは標準?」「身長に見合う健康的な体重は何キロ?」など、気になる方は参考にしてください。
BMIの計算方法を紹介!BMIの定義と体脂肪率との違いも解説
BMIは、健康診断やダイエットの指標として広く使われている体格指数です。
ここでは、身長と体重から割り出すBMの計算式や、電卓・スマホで簡単に計算する方法もご紹介します。
BMI(Body Mass Index)の定義と計算式
BMIは「Body Mass Index(ボディ・マス・インデックス)」の略称で、身長に対する体重の比率を数値化した指標です。肥満度や痩せ具合などの健康状態を判定する国際的な指標としてWHO(世界保健機関)でも採用されており、日本語では「体格指数」や「ボディマス指数」と呼ばれることもあります。
BMIは以下の計算式から求めることができます。

では、身長160cmで体重55kgの方のBMIを計算してみましょう。
まずは、身長の単位をcmからmに換算するために、160を100で割ります。
160(cm)÷100=1.6(m)
次に、体重と身長をBMIの計算式に当てはめて計算しましょう。
BMI = 55(kg)÷{1.6(m)×1.6(m)}
= 55÷2.56
= 21.484375
最後に、小数点以下に数字が続く場合は小数点第2位を四捨五入します。
21.48… → 21.5
四捨五入
これで、身長160cmで体重55kgの方はBMI21.5ということがわかりました。
続いて、BMIから体重を計算する方法もご紹介します。

では、身長158cmでBMI18の場合の体重を計算してみましょう。身長をm換算するのを忘れないようにしましょう。
体重(kg) =18×1.58(m)×1.58(m)
=44.9352
=約44.9kg
この計算方法を知っていると、体重管理の際に具体的な目標を立てやすくなるので便利です。
電卓で簡単にBMIを計算する方法
BMIの計算は電卓やスマートフォンの計算機能で行えますが、二乗を先に計算しないといけないため、少し手間があります。
以下の計算式にあてはまると、二乗を使わずに済むので計算が簡単になります。

では、この計算方法で160cmで55kgの方のBMIを計算してみましょう。
電卓や計算機能に体重と身長を順番に入力するだけで済みます。
BMI= 55(kg)÷1.6(m)÷1.6(m)
= 21.484375
= 約21.5
この方法なら、体重と身長を順番に入力するだけでBMIが簡単に計算できるので使ってみて下さい。
BMIと体脂肪率の違いは?
BMIと体脂肪率は、どちらも体型や健康状態を評価する指標ですが、測定する内容が大きく異なります。
| 項目 | BMI | 体脂肪率 |
|---|---|---|
| わかること | 身長に対する体重の重さの割合を数値化した指標 | 体重に占める脂肪の割合 |
| 測定方法 | 身長と体重が分かれば計算で出せる | 体組成計などの専用機器が必要 |
| 判定基準 | 世界共通の国際的な指標 | メーカーごとに基準が異なる |
| 備考 | 筋肉量や脂肪量は考慮されない | 筋肉と脂肪のバランスを把握できる |
BMIは身長と体重が分かれば誰でも簡単に計算できる一方で、体脂肪率の測定には専用の体組成計が必要です。
BMIと体脂肪率は、どちらも体型や健康状態を評価する際に役立つ指標ですが、BMIだけでは筋肉量や脂肪量まで把握できません。そのため、正確に自分の体の状態を評価するには、BMIだけでなく体脂肪率や腹囲なども併せて確認することが大切です。
BMIの基準値と肥満・標準・痩せの判定基準
BMIは自分の体格が痩せ・標準・肥満のどれにあてはまるかの判断基準となります。
自分のBMIが範囲に当てはまるのかを知ることで、体重・健康を管理しやすくなります。
日本肥満学会が定めるBMIの判定基準一覧
厚生労働省が定める日本におけるBMIの判定基準は、日本肥満学会が定めた判定基準が用いられており、健康診断や特定保健指導などで活用されています。
BMIの数値に応じた肥満度分類は次のとおりです。

参考:肥満と健康|厚生労働省
BMIの判定基準は男女に関係なく共通です。日本ではBMI18.5以上25未満が「普通体重」の範囲とされています。BMI25以上になると「肥満」と判定され、数値が高くなるほど肥満度が上がり、BMI35以上になると健康リスクが高い「高度肥満」に分類されます。
BMI22が標準とされる理由
日本では、BMI22が最も健康リスクが低い「標準体重」とされています。
BMI22の健康のメリット
- 糖尿病、高血圧、脂質異常症などの異常値が少ない
- 心疾患や脳血管疾患の罹患率が低い
- 総合的な健康診断での異常値が最も少ない
- 総死亡率が最も低い
日本人の標準BMI22は、30歳から59歳の日本人男女約5,000名を対象とした調査に基づいて定められた数字です。心疾患や糖尿病など複数の病気のなりやすさをBMIごとに分析し、健康リスクが最も低かった値を標準体重として定められています。
ただし、BMI22にこだわりすぎる必要はありません。生活習慣や遺伝的な体質、筋肉量や脂肪量によって自分に合った体重は異なるため、BMI22を中心として普通体重(BMI18.5から25未満)の範囲で考えると良いでしょう。
BMI18.5未満(低体重)の健康リスク
BMI18.5未満は「低体重」に該当し、痩せすぎと判断されることもあります。痩せていれば健康というわけではなく、低体重の状態が長く続くとさまざまな健康上のリスクが高まります。
低体重による健康リスク

- 筋力低下
- 免疫力低下により風邪や感染症にかかりやすくなる
- 骨密度低下による骨折リスクの上昇
- 心疾患や神経症状を引き起こす可能性がある
また、女性は低体重の割合が高いとされており、厚生労働省の調査ではBMI18.5未満に該当する女性の割合は全体で12.2%、20歳~30歳代女性では20.2%と高くなっています。
2025年4月には、「女性の低体重/低栄養症候群 (FUS: Female Underweight/Undernutrition Syndrome)」として、日本肥満学会により新たな疾患概念が提唱されており、若年期の女性の低体重リスクが指摘されています。
女性の低体重による健康リスク
- 骨量低下、骨粗しょう症
- 月経周期異常、将来的な母体および児の健康リスクの上昇
- ミネラルやビタミン不足による貧血や免疫機能の低下、味覚異常など
- 代謝異常
- 筋力低下(サルコペニア様状態)
- 摂食障害
- 倦怠感や頭痛などの身体症状
- 抑うつや不安、集中力低下、認知機能の低下などの神経精神症状
参考:閉経前までの成人女性における低体重や低栄養による健康課題|日本肥満学会
BMI16やBMI17といった極端な低体重では、健康被害のリスクが高く、摂食障害などが背景にある場合もあります。BMIが極端に低く、且つ自力での改善が難しいという場合は、医療機関に相談するようにしましょう。
BMI25以上(肥満)の健康リスク
BMI25以上は「肥満」と判定され、数値が高くなるほど生活習慣病のリスクが高まります。肥満は見た目の問題だけでなく、健康に深刻な影響を及ぼす可能性があるため、早めの対策が必要です。
肥満による主な健康リスク
- 2型糖尿病の発症リスクが2倍以上に増加
- 高血圧症や動脈硬化が進行しやすくなる
- 心筋梗塞や脳梗塞の原因となる脂質異常症を発症しやすくなる
- 睡眠時無呼吸症候群を発症しやすくなる
- 変形性関節症の原因になる
参考:あなたの肥満、治療が必要な「肥満症」かも⁉|日本肥満学会
肥満は糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病のリスクが高まっている状態ですが、まだ具体的な症状や合併症は現れていません。ただし、肥満の状態を放置して生活習慣を改善しないと、いずれ「肥満症」に発展する恐れがあります。

肥満症は単に体重が重いというだけでなく、すでに健康被害がある・更なる健康被害のリスクが高まっている慢性疾患です。
肥満症治療の基本は減量で、食事や運動、行動療法などのライフスタイル改善療法を行います。一人で改善が難しい場合は医療機関に相談してみるのも一つの方法です。
BMIの基準はおかしい?見た目と数値が一致しない理由
「BMIは標準範囲なのに太って見える」「BMIは高いけど健康的な体型」など、BMIの数値と実際の見た目が一致しないと感じた経験がある方は、実は少なくありません。
BMIは健康リスクを統計的に把握するための目安として用いられるため、基準としておかしいというわけではありません。
実は、脂肪と筋肉を比べると、筋肉の方が密度が高く重い組織です。そのため、筋肉量が多く体が引き締まって細く見えるのに、BMIだけで判断すると数値上は高めに出てしまい、肥満寄りに分類されることも少なくありません。
BMIは身長と体重のみで計算された指標で、筋肉量や脂肪量は区別されていません。そのため、同じBMIであっても、体脂肪が多い人と少ない人では体型の見た目が異なり、健康状態にも差が出る場合があります。
運動習慣がなく筋肉量が少ない人は、BMIが標準範囲でも体脂肪率が高い「隠れ肥満」のリスクがあります。
また、BMIが標準範囲でも内臓脂肪の蓄積が進んで腹囲が一定の基準を超えればメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)と診断されることもあります。

BMIや体重は健康状態を判断する目安の一つですが、実態に近い健康状態を把握するためには、体脂肪率や腹囲なども併せて参考にすることが必要です。
BMIの年齢別の基準を紹介!子供や高齢者など年代ごとに違う?
BMIは、年齢や性別によって基準が異なるのではないかと思われますが、実際にはBMIの基準は成人であれば「BMI18.5~24.9が標準」で変わりません。
しかし、健康維持を目的とした「目標とするBMI」は年齢に応じて異なり、高齢者や成長期の子供ではBMIの考え方そのものが異なります。
BMIの年齢別の基準値の違い
BMIの判定基準は成人で共通ですが、厚生労働省が示す「目標とするBMI」では、年齢に応じてBMIが少し異なります。
年齢別の目標とするBMIの範囲
| 年齢(歳) | 目標とするBMI |
|---|---|
| 18~49 | 18.5~24.9 |
| 50~64 | 20.0~24.9 |
| 65~74 | 21.5~24.9 |
| 75以上 | 21.5~24.9 |
厚生労働省では、健康維持を目的とした年代別の目標BMIを公表しており、これは、年齢とともに体の状態や健康上の注意点が変化することを踏まえた考え方です。
中高年以降は、年齢が上がるにつれて目標とされるBMIの下限が高めに設定されています。これは、高齢者の低体重は筋肉量の低下に直結し、健康リスクが高まるためです。高齢者のBMIについては、後ほど解説します。
子供・中学生のBMIの基準は?ローレル指数の計算式と判断基準
小学生・中学生など、子供の肥満度や発育状態を評価する際、BMIを用いるのは適切ではありません。6歳~18歳頃の子供は成長と共に身長や体重が大きく変わる時期なので、成人とは異なるローレル指数を用いて判断します。
ローレル指数
| 指数 | 判定 |
|---|---|
| 100未満 | やせすぎ |
| 100~115未満 | やせてる |
| 115~145未満 | ふつう |
| 145~160未満 | ふとっている |
| 160以上 | ふとりすぎ |
参考:ローレル指数の計算方法と結果の見方|みんなの家庭の医学
ローレル指数は、以下の式に当てはめると計算できます。

155cmで体重45kgの中学生のローレル指数の計算式は以下になります。
身長を1.55mに換算し、計算式に当てはめると以下のようになります。
= 45÷{1.5×1.5×1.5}×10
= 45÷3.375×10
= 133.333333…
= 約133
小数点第1位を四捨五入します。ローレル指数は133で「ふつう」に判定されます。
ローレル指数は、成長期の肥満度や体格を評価できる指標ではありますが、数値だけを気にしすぎるのは注意が必要です。成長期に過度な食事制限や無理なダイエットを行うと、身長の伸びや骨密度、月経などに悪影響を及ぼす恐れがあります。
体重・体型やローレル指数が気になる場合は、食事の栄養バランスや運動習慣、睡眠時間などの生活習慣を見直してみるとよいでしょう。
高齢者のBMI基準値を紹介!成人と異なる理由も解説
先ほど触れたように、65歳以上の高齢者は低体重や痩せすぎのリスクが高いため、目標とするBMIの標準範囲は若年者よりも高く設定されています。

高齢者は年齢と共に筋肉量や骨量が減少しやすくなります。運動量に変化がなく、食事内容も変えていないのに体重が減るということは、筋肉や骨量が減っていることを意味し、健康リスクも高まることになります。
高齢者の低BMI(痩せすぎ)に伴う健康リスク
- 筋力の低下、サルコペニア(筋肉虚弱症)
- 骨量の低下
- 免疫力の低下
- 低栄養による意欲低下・抑うつ
- 認知機能の低下
上記のように、高齢者にとって「痩せすぎ」は見た目だけでなく、身体機能・精神機能・認知機能の低下につながる可能性があり、フレイル(要介護寸前の心身全体の衰弱)のリスクも高まります。
そのため、厚生労働省は、高齢者に対して若年層よりもやや高めの数値を目標BMIとして定めています。他の年代と同じく、BMIだけにとらわれず、食事量や筋力、体脂肪率、体調の変化なども含めて総合的に評価することが大切です。
女性のBMIの平均は?痩せすぎ・標準・肥満の基準を解説
ここでは、女性のBMIについて年齢別の平均値をまとめ、ダイエットや美容の話題で良く聞く「シンデレラ体重」や「美容体重」についても解説します。
女性のBMIの基準と年齢別の平均値はいくつ?
女性のBMIを詳しく知りたい方のなかには、「基準と比べて自分はどうなのか」「平均的な体型なのか」が気になる方も少なくないでしょう。ここでは厚生労働省の調査報告を元に、15歳以上の女性のBMIの平均値を紹介します。
| 年齢 | BMIの平均値 |
|---|---|
| 15~19歳 | 20.7 |
| 20~29歳 | 21.0 |
| 30~39歳 | 21.5 |
| 40~49歳 | 22.2 |
| 50~59歳 | 22.7 |
| 60~69歳 | 22.9 |
| 70歳以上 | 22.7 |
令和5年の国民健康・栄養調査報告では、15歳以上の女性のBMIの平均値は22.4と報告されています。
表を見てみると、女性のBMIは10代で最も低く60代でピークを迎える傾向があり、年齢とともにBMIが徐々に上昇していくことが分かります。
年齢と共にBMIが上昇する理由として、加齢に伴う基礎代謝の低下や筋肉量の減少などが考えられます。特に更年期を迎える40代以降は、ホルモンバランスの変化によって体脂肪が増えやすくなるため、BMIも上昇しやすいとされています。
一方で、70歳以上では平均値が22.7とやや低下しています。これは高齢期に入ると食事量の減少や筋肉量の低下により、体重が減りやすくなる方が多いためです。
ただし、平均値はあくまで統計上の数値であり、個人の健康状態や体質によって健康を維持しやすいと感じるBMIは異なることは留意しておきましょう。
女性のBMIの理想値は?シンデレラ体重・モデル体重・美容体重の見た目
ダイエットや美容の話題では「シンデレラ体重」や「モデル体重」、「美容体重」といった言葉をよく耳にします。これらは細身の体型を目指す際の目安として使われることが多い指標です。


標準体重(BMI22)は健康リスクが低いとされる体重ですが、美容体重やシンデレラ体重は見た目の細さを重視した数値です。スリムなスタイルを目指すのに、こだわりたい数値かもしれませんが、医学的にBMI18以下は「低体重(痩せ)」に分類され、健康リスクが伴う可能性があります。
次の項目では、こうした理想体重が健康面でどのような影響があるのかを詳しく解説します。
女性の理想体重は痩せすぎ?BMI17・BMI18・BMI19は健康に注意
20~30歳代女性の低体重の割合は20.2%に及ぶということが分かっており、女性の若い世代の間では痩せ志向が強い傾向が見られます
しかし、細身の体型に憧れるあまり健康を損なってしまうケースもあるので、低体重や痩せすぎの健康リスクについて、BMIの数値ごとに分けて解説します。
BMI17以下の健康リスク
深刻な低体重の状態と判断されます。栄養不足による月経不順や無月経、骨密度の低下、免疫力の低下などが起こりやすく、摂食障害が背景にある可能性も考えられます。医療機関への相談が必要なレベルと言えるでしょう。
女性の低体重は、月経異常、骨密度の低下、筋力低下などさまざまな健康障害を引き起こす可能性があります。
理想の体型を目指すことは悪いことではありませんが、見た目だけでなく健康も考慮した体重管理が大切です。
男性のBMIの平均値はいくつ?女性との違いも解説
続いて、男性のBMI平均値や基準値、女性との違いや理想のBMIの数値を見て行きましょう。
男性のBMIの平均と基準値を紹介!女性との違いは?
男性のBMIを詳しく知りたい方の中には、「基準と比べて自分の体格はどう?」「男性と女性との違いはなに?」と気になる方も少なくないでしょう。
ここでは、厚生労働省の調査報告書をもとに、15歳以上の男性のBMIの平均値をご紹介します。
| 年齢 | BMIの平均値 |
|---|---|
| 15~19歳 | 21.4 |
| 20~29歳 | 22.7 |
| 30~39歳 | 23.8 |
| 40~49歳 | 24.0 |
| 50~59歳 | 24.1 |
| 60~69歳 | 24.1 |
| 70歳以上 | 23.4 |
令和5年の国民健康・栄養調査報告書では、15歳以上の男性のBMIの平均値は23.6でした。
表を見てみると、男性のBMIは20代から急激に上昇し、40~50代でピークに達する傾向があります。
BMIが上昇する理由として、社会人になってからの運動量の減少や食習慣などの変化などが影響していると考えられています。また、加齢に伴い男性ホルモンの分泌が少なくなると、筋肉量・基礎代謝が低下するため脂肪が蓄積されやすくなり、BMIも上昇しやすくなります。
男性と女性のBMIの違いは?

男性の平均BMIは、女性の平均BMIと比べて約1.2ポイント高い結果となっていますが、これは男女の体組成の違いが影響しています。
一般的に、男性は女性よりも筋肉量が多いため、BMIが高くなる傾向があります。筋肉は密度が高いため脂肪よりも重く、同じ身長であれば女性よりも男性の方が体重が重くなりやすいためです。
男性はメタボになりやすい?
注意しなければならないのは、男性は皮下脂肪と内臓脂肪で比較すると、内臓脂肪のほうが蓄積しやすいということです。BMIが標準範囲内であっても、腹囲が基準を超えている場合はメタボリックシンドロームのリスクが高まります。
男性は腹囲85cm以上で、以下のいずれか二つ以上にあてはまるとメタボリックシンドロームと診断されます。
- 血圧
-
130/85mmHg以上
- 空腹時血糖値
-
110mg/dL以上
- 中性脂肪
-
150mg/dL以上
HDLコレステロール40mg/dL未満
(いずれか、または両方)
男性のBMI基準値は女性と同じく、BMI18.5〜24.9が標準とされていますが、筋肉量や筋力、腹囲(内臓脂肪)の状態も併せて確認することで、正確な健康管理につながります。
男性の理想のBMIは?BMI19・20のモデル体型の見た目を紹介
近年、男性も見た目や体型を重視する傾向が高まっており、スリムで引き締まった体型を理想とする方も増えています。ここでは、男性の理想とされるBMI値と、それぞれの体型の見た目について紹介します。

BMI19のモデル体型のイメージは、芸能人で言うと、栗原類や菅田将暉、米津玄師などのような骨ばった体型に近いでしょう。
また、BMI20のモデル体型のイメージは、芸能人でいうと窪田正孝や平野紫耀、佐藤健のような細マッチョな体型に近いかもしれません。
ただし、同じ身長・BMIでも、筋肉量と体脂肪率によって体型の見た目の印象は異なるため、目標にしている体型がある場合は筋肉量も意識すると良いでしょう。
BMIの疑問をまとめて解決
BMIに関する疑問にお答えします。BMIの基準は何によって定められているのかや、BMIの正常値、妊婦のBMIの管理についても解説するので、知りたいことがある方は参考にどうぞ。
BMIの基準は厚生労働省が出しているの?
日本人のBMIの判定基準は、日本肥満学会が調査・提案したものを、厚生労働省が健康基準として採用しています。
日本人のBMIは18.5未満を低体重、18.5以上25.0未満を普通体重、25.0以上を肥満と定められています。また、肥満は段階で分かれており、25.0以上30.0未満は肥満1度、30.0以上35.0未満を肥満2度、35.0以上40.0未満を肥満3度、40.0以上を肥満4度(高度肥満)と分類されています。
BMIは世界の基準と日本の基準で違いますか?
実は、日本のBMI基準はWHOが定めた判定と異なります。
BMIは19世紀にベルギーの統計学者によって考案され、今では世界共通の体格指標として扱われています。BMIの計算式は世界共通であるものの、「肥満」の基準は国や地域によって異なる場合があります。

上の表の通り、WHO(世界保健機関)の国際基準ではBMI30以上を肥満と定めていますが、日本ではBMI25以上を肥満と判断しています。これは、アジア人と欧米人では体格や脂肪のつき方が異なり、日本人はBMIが低くても内臓脂肪がつきやすい傾向があるためです。
WHO基準をそのまま適用すると健康リスクの高い人を見逃す可能性があるため、日本独自のBMI基準が採用されています。
BMIの正常値はいくつですか?
日本では、BMI18.5〜24.9が「普通体重(正常値)」とされており、この範囲内であれば、健康上のリスクが比較的低いと考えられています。
ただし、BMIは筋肉量(骨格筋率)や骨量・骨密度、体脂肪率、内臓脂肪や皮下脂肪の分布までは判断できません。身長と体重だけで計算される数値なので、BMIだけで自分の健康状態を把握しようとすると、体脂肪率が高く筋肉が少ない「隠れ肥満」や、内臓脂肪が蓄積してお腹がポッコリと目立つ「メタボリックシンドローム」のリスクを見逃してしまう可能性があります。

健康状態を正確に把握するには、BMIだけではなく体脂肪率や腹囲、血圧、血糖値、コレステロール値なども含めて総合的に判断することが大切です。
妊婦のBMI・体重の管理はどうすればいいですか?
妊婦の体重管理は、妊娠前のBMIに応じて推奨される体重増加量が異なります。
厚生労働省によると、妊娠前のBMIに応じて以下の体重増加が推奨されています。
| 妊娠前のBMI | 推奨体重増加量 |
|---|---|
| 低体重 (BMI18.5未満) | 12~15kg |
| 標準体重 (BMI18.5~24.9) | 10〜13kg |
| 肥満(BMI25以上) | 個別に医師と相談 |
BMIを意識して体重管理をしている方ほど、妊娠中の体重増加に戸惑うことがあるかもしれませんが、妊娠中の適切な体重増加は母体と赤ちゃんの健康のために必要です。
妊娠中、体重が増えない、または体重が増えすぎるなどの不安があれば、その都度相談し、医師の指導を受けながら体重管理を行いましょう。
BMIの計算方法と基準値一覧!女性・男性の平均値を紹介 まとめ
BMIは、身長と体重から簡単に計算できる体格指標で、低体重・標準・肥満の基準を知ることで、自分の体格を客観的に評価できます。
ただし、BMIは筋肉量や体脂肪率までは判断できないため、同じBMIでも筋肉と脂肪の割合によって体格の見た目や健康状態が異なります。
健康や体型維持のためにBMIを参考にする場合は、BMIだけでなく、体脂肪率や腹囲、血圧、血糖値なども併せて確認して総合的に判断することが大切です。
「体重を落としたいけどどうしたらいいのかわからない」「BMIだけでなく健康面で不安がある」という場合は、まずは医療機関に相談してみるのも一つの方法です。
医療ダイエットが気になる方はこちらの記事も参考にどうぞ。
